フタおさえ(画像提供:現代美術二等兵ふじわらさん)

大人気アニメ新世紀エヴァンゲリオン』作中にて主人公碇シンジが「僕が生きていくには、この世界には辛い事が多すぎるんだ」という言葉を放ったように、我々人間が生きる世界には、様々な悲劇や理不尽が渦を巻いている。

現在ツイッター上では「お湯を注いだカップ麺が、少し目を離した隙に伸び切ってしまった」という何とも悲劇的な写真が注目を集めているのだが…。


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■明らかに最上級の悲劇

カップ焼きそばの湯切り時に中身を全てぶち撒けてしまう」に匹敵するレベルで、インスタント食品の調理中には決して遭遇したくない悲劇オブ悲劇。

7日、現代美術二等兵ふじわらさんがツイッターに投稿した写真にも、カップヌードルのフタから伸び切った麺が姿を見せている…という思わず目を覆いたくなるような光景が収められていた。

かしこちらの「伸びた麺」の部分はなんと、超精巧なダミーであることが判明。



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■ユニークすぎる「フタ」だった

ツイート本文に「一旦目を離したら『うわあっ!』となるカップ麺のフタおさえ作りました…」とつづられているように、じつはフタから上の部分は、伸びた麺も含めてふじわらさんの手による工作。

カップ麺フタおさえ(画像提供:現代美術二等兵ふじわらさん)

こちらの見かけただけで反射的に絶望してしまう作品に対し、他のユーザーからは「知らずに見たら絶対びっくりすると思う」「最高なセンスしてるな」「これ、自分用に欲しい!」「お湯注いだ後にうっかり寝ちゃったりすると、こうなるんですよね…」といった声が多数寄せられている。

続いて製作者・ふじわらさんにフタおさえ開発の経緯を尋ねてみたところ、あまりに高すぎる本気度が明らかに。


■こだわり具合がとにかくガチ

カップ麺のフタおさえ自体は比較的ポピュラーアイテムのため、使用した経験がなくとも、どこかで目や耳にした経験は誰しもあるはず。

今回ふじわらさんは「フタ押さえのフィギュアなどが既存でありますが、フタ押さえに特化するのなら、もっと違うものでも良いのでは…と思いました」と、アイデアスタート地点を振り返っている。

気になる製作方法については、「麺はエポキシパテを薄く伸ばしたものを完全硬化するまえに細く切って、曲げておきました。色も似ていたので、そのままで良い具合になりました」とのこと。

カップ麺フタおさえ(画像提供:現代美術二等兵ふじわらさん)

当初は具材パーツを使用するため「カップヌードル」のプラモデルを準備していたのだが、「エビやタマゴだけ使ってしまうのもなぁ…」と逡巡してしまい、カラー紙粘土を使用して自作することに。

また、そのままでは本体が非常にスカスカで軽量になってしまい「フタおさえ」としての職務を全うできないため、麺パーツの下に切り離した鉛の板をセットしているのがポイントである。


■カップ麺が好きなのはやはり…

ちなみに以前、しらべぇ編集部が全国10〜60代の男女1,721名を対象に調査を実施したところ、「カップ麺が好き」と回答した人物は全体の約47.1%と判明。

若年層と高年層の間で意識の違いが大きく、10代男性の6割以上が「好き」と答えたのに対し、60代女性は24.7%にとどまっている。一方で同じ60代でも、男性の場合は44.4%が「好き」と回答しているのが興味深い。

カップ麺

なおユニークなフタおさえを制作したふじわらさんは、アートユニット現代美術二等兵」としてこの他にも多数の作品を発表している。


「缶詰リング」や「スタッフロールが流れ始めると、すぐにスマホをいじるやつ」(客席が光る映画館のミニジオラマ)など、やはり目の付け所がユニークな作品が多く、缶詰リングは商品化も果たして多くのユーザーを興奮させた。

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(取材・文/しらべぇ編集部・秋山 はじめ

【調査概要】 方法:インターネットリサーチ「Qzoo」 調査期間:2019年5月17 日~2019年5月22日
対象:全国10代~60代の男女1721名 (有効回答数)

0秒で伸びてしまうカップ麺、その正体に衝撃 「これは欲しい!」と称賛相次ぐ


(出典 news.nicovideo.jp)


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